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2024/04/25 23:51 |
同性愛感情の素因を持っている人
「生育環境が同性愛感情を育む要因を持っておりよい出会いに恵まれたならば、同性愛感情を抱いた可能性がある人」を同性愛者と定義する考え方がある。言い換えるなら、「生物学的にどうしても同性愛感情を抱き得ないというわけではない人」である。

フロイトの考えによれば全ての人間はこの意味での同性愛者である。これは、彼が「先天的にはいかなる対象とも不可逆的に結びついているわけではない幼児性欲が、後天的にいかなる対象に結びつけられるか」が同性愛/異性愛を決定すると考えていたことによる。 ただし、フロイト自身はこの意味で同性愛者という言葉を使ったことはない。

より穏当な意見の人々からも、同性愛に抑圧的でない文化においては同性愛感情を経験したことがある人が多く見られることから、この意味での同性愛者の割合は極めて高いと見積もられている。

ただし、この定義における「同性愛者(ホモセクシャル)」は「異性愛者(ヘテロセクシャル)」と背反な概念ではないため、その大部分は「両性愛者(バイセクシャル)」とみなすこともできる。「両性愛者」を除く狭い意味での「同性愛者」、すなわち「生物学的にどうしても同性以外に恋愛感情を抱き得ない人」はより少ない。厳密なパーセンテージについては諸説あるが、人口の10パーセントを超えるとする報告は最近では見られない。


同性愛感情を経験した人
同性愛感情を有している、もしくは有していた人のことを同性愛者と定義する考え方もある。

上で述べたようにこの定義における同性愛者の割合は文化依存性が高い(スタブ)。 しかし、同性愛に抑圧的な文化においては、調査の回答者が同性愛感情の経験を隠そうとする可能性も高い。この意味での同性愛者の割合は実は安定しており、それを公にする人の割合が異なるだけではないかという指摘もある。

確実だと見なされている唯一のことは、この定義における同性愛者が人口の100パーセントを占める文化や0パーセントの文化は知られていないということである。

Wellingsが1994年のイギリスで行った調査によれば、この意味での同性愛者は人口の約6パーセントであった。両性愛者を除く狭い意味での同性愛者は男性の約1パーセント、女性の約0.5パーセントであった。


同性間の性行為を経験した人
同性間の性行為、すなわち同性同士での性器的な接触を取り上げて、その経験の有無によってHomosexualityを定義しようとする考え方もある。この場合日本語においては同性「愛」となっているので言語上の問題がある。

この定義を、感情経験といった主観的なものに比べて科学的な優れた尺度であると考える人もいる。しかし、幾つかの点で問題もある。

同性間の性交行為は文化・制度的に強く規制されることも多く、感情という内面的なものに比べて文化・制度が影響しやすい
同性間の性行為に及ぶに必要とされるパートナーは、人口密度の低い地域では全く見つけられない可能性がある。
そのため、同性愛の生物学的な側面を検討する上ではこの定義は役に立たないと考える人もいる。

また、同性愛感情が無くても同性間の性交行為をすることは可能であるので、このことが統計的なズレをもたらしている可能性もあると指摘される。単なる興味本位や、制度的な強制、売春、強姦、刑務所や寄宿舎などで異性と接する機会がない場合など、そのような事態は実際に知られている。

この定義における同性愛者の割合については様々な報告がある。

ニューギニアのサンビア族では、男性同士の性交行為が通過儀礼として制度化されている。しかしこれをもって、男性の100パーセントが同性愛者であるとするのは間違いである。
上のイギリスにおける調査では、男性の3.6パーセント、女性の1.7パーセントであった。両性愛者を除くと、男性の1パーセント、女性の0.5パーセントであった。
1992年のアメリカ国家世論調査センターによる調査では、男性の2.8パーセント、女性の1.4パーセントであった。
1995年のハーバード大学によるアメリカにおける調査では、男性の6.2パーセント、女性の3.6パーセントであった。
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2007/09/26 13:11 | 結婚 恋愛

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