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2024/04/25 18:11 |
悪徳商法、絵画売り、俗称エウリアンの手口
エウリアンの所属する絵画販売会社は、下記の繁華街などに画廊を構え、下記の作家らによる海洋や生物を描いた絵画やイラストレーション・人気アニメーターによるオリジナルイラストなどの原画や版画を展示している。

こうした絵画販売会社では、シルクスクリーンなど版画を原価より何十倍も高い価格で売りつけたり、単にプリンタから出力した印刷物や大型印刷機で印刷したポスターを何百層・何千層に重ね合せた新技法の版画と偽って販売している場合もある。印刷物の上に数回シルクスクリーンで刷りを重ねたものをミクストメディア(混合技法)と称していることもある。

画廊の前には必ず1~2人のエウリアンが立っており、ポストカード(絵はがき)などを通行人に配る。そしてポストカードを受け取った通行人に、「絵画に興味はあるか」「そこに見える○○ショップ、○○会社の横(所)に○○の絵が見えますよね」「展示会をしているからぜひ見ていってほしい」などと言って画廊の中に引き入れる。この段階で立ち去ろうとすると「怪しい者(会社・業者)では有りません」「違うんです、違うんです」と言って呼び止めようとする。

エウリアンたちに引き入れられ、画廊の玄関の受付カウンターで、自身の名前と、自宅と勤務先両方の住所と電話番号を書かされる。そして、画廊の展示スペースに入ると、エウリアンは普通に絵を見せる様にしながら「この中でどの絵が一番好きか」などと客に質問をし、客が質問に答えると、その質問をしたエウリアンはその場から立ち去り、選んだ絵の担当者と称するエウリアンと交代する。

この新しく現れたエウリアンは客に「アンケートを書いて欲しい」と頼み、客を画廊の奥にあるイスに座らせる。そのイスは大抵仕切りで囲われた場所にあり、さらに客の周りを囲むようにして版画を掛けたイーゼルを並べるなど逃げられない様にする。

その上でエウリアンは、客に対して絵を書いた画家のプロフィールの説明をしながら、「絵を買うと生活が豊かになる」「あなたならこの絵をどういった場所に飾るか」「高額な絵画となると高額所得者の人達が買うと思われがちだが、意外とうちの店では20代~30代の方々が買っていく。1枚買うと2枚3枚と買っていく方も多い」「特殊インクを使用し、色合いがほとんど劣化せず半永久的に長持ちするので、何十年何百年経っても価値がある」「ここにある絵は必ず値が上がる」「この画家の絵画を選んでくれたのは担当者としてとてもうれしい」「あなたは月々○万○千円なら何に使うか。又は何を買うか」「高額な値段だけに確かに割高感があるが、分割払いなら一日当たりわずかな負担で絵が手に入る」「この絵を選んで頂いたあなたの担当にぜひなりたい」「絵に興味はないか、一枚買ってほしい」「あなたにだけは特別に100万円の所を70万円にする」などと、熱心に説明しながら強引に絵を売ろうとする。

大抵の客は、高額の版画を買う気など無いまま入ってきているが、拒否し立ち去ろうとしてもエウリアンはなかなか話を止めず、中には丸め込まれて「豊かな生活」を信じて買ってしまう者もいる。あくまで拒否する者は、買うと言うまで画廊の中に閉じ込められ、場合によっては5時間以上監禁される事もある。

また画廊の中に長時間監禁されるだけでなく、「お前のせいで時間を無駄にし、絵を売るノルマが達成できなかった。責任をとって一枚必ず買え」などと威圧的な言葉遣いで脅迫される事まであり、その結果、ローンを組むなどして売買契約を結んでしまう場合が多い。

稀にではあるが、エウリアンの言うことを全て鵜呑みにしてしまう客も存在し、何度もエウリアンから版画を購入してしまう人もいると言われている。また、被害者は積極的に話しかけてくれた異性の販売員や、原画を描いているアニメーターや画家に釣られて入ってきた人が多く、彼氏や彼女が不在で恋愛経験の少ない者や、単身の寮生活で社会との接触の少ない自衛官や看護師などの職業で被害が多いとも言われている。

エウリアンは法外な値段で印刷物を売りつける為、絵画を購入させられた客は絵画を売却しても支払った金額を回収する事も出来ず、長期のローンに苦しむ場合が多い。また違法としりつつローン契約の手続きを行う、ローン会社の責任も大きい。ネットオークションにはこうして買わされた版画が多数出品されているが、5万円から10万円で落札されればよい方と言える。

なお、70万~100万円もあれば、ピカソやシャガール、ウォーホル、キース・ヘリングなど有名かつ人気の高い作家の比較的安い版画を買うことができてしまう。第二次大戦以降現在までの作家のほとんどの版画はそれ以下の価格で手に入る。

対処方法
チラシやビラ配りのように絵はがきを配っているエウリアンを見かけた際は、絵はがきを絶対に受け取ってはいけない。話に応じたりしないで無視するのがよい。
被害にあった場合は、消費者センターに相談する。
クーリングオフが可能である。
客が画廊からの退去を妨害されて契約させられた場合は、消費者契約法による契約取消が可能である。
クーリングオフ期間内であれば、クーリングオフの方が簡単である。退去妨害を理由に契約取消を主張すると業者からの反論が予想されるが、クーリングオフの場合は期間内であれば無条件・理由不問で解約できる。
被害者が男性である場合には、「女性店員にのこのこ付いていき言うままに金を出した。下心があったのだろう。」との邪推から、周囲の者や、ときには救済団体の女性担当者などから白眼視されることも多い。そのため窮状を訴えられないことや、さらに傷つく者も多い。しかしその場合でも一時の恥や屈辱を忍んでも上記の行動を取るべきである。

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2007/08/28 21:58 | 未分類

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