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2024/04/26 15:44 |
廃タイヤの処理
モータリゼーションの発展とともにタイヤの消耗量も膨大なものとなり、廃タイヤの処理も問題となっている。放置されたタイヤに溜まった水から発生する悪臭や、水に蚊が産卵することによる虫害、野積みされたタイヤが自然発火するなどの事故も発生している。 また他の樹脂製品同様腐敗しにくく、廃棄されると長期にわたって残り続ける。山林などに不法投棄された乗用車は、20年程度経過しているものでさえ、車体や内装はぼろぼろに朽ちても、タイヤだけはほとんど侵蝕されず原形をとどめ続ける。


リユース
径の大きな廃タイヤは重くて丈夫なため、公園の遊具やスポーツトレーニング用として利用される。 径の小さな廃タイヤは花壇の外周を装飾するような利用法があり、小学校や幼稚園で見かける。 また、適当な大きさの廃タイヤを集めて、漁船など小型船舶の防舷物とする使い方もある。


リサイクル
最もリサイクル用途が高いのは、燃料としてのサーマルリサイクルであり、半数程度がセメントや製鉄工場の高炉に投入される。残りは、マテリアルリサイクルの原材料として、再生タイヤの需要が高い海外へ輸出、また、国内向けには緩衝材や防音材として利用されている。


リトレッドあるいはリキャップ(再生タイヤ、更生タイヤ)
航空機などのタイヤは、使用済みのタイヤのトレッド、サイドウォールを張り替える事で何度か再利用されている。また、大型トラックやバスでは、再生タイヤが後輪に使われていることが多い。特に輸送コスト、とりわけタイヤ関連の維持費を圧縮したいと考えるのはこのような車種を大量に抱えている事業者であり、その要望に応える形としてタイヤメーカーが協調的に関与し、新品タイヤから再生タイヤへの交換、再生タイヤの計画的な補修と廃棄についてのプランが提示されている。タイヤメーカーにとっては新品が売れないという弊害があるものの、それを上回る形で再生タイヤの使用を促して利益を保っている。また、このサイクルを維持する起点として、リトレッドされること前提にしたタイヤ製品が存在している。再生タイヤの利用は廃棄物を減らす意味で効果的なので、ユーザーとしてはコスト削減とともに、環境破壊を抑制する企業活動を行えるので好都合である。

一般乗用車での再利用率は非常に低い。コストの問題と、タイヤの構造が再生に不向きなのが主たる原因である。乗用車のタイヤはバスや大型トラックのタイヤに比べて薄手であるため加工する余地がほとんどなく、仮に加工したとしても安全性の確保が難しい。タイヤメーカーは乗用車用タイヤの再生を認めていない。(ただしドリフト走行を行う場合には後輪を滑らせるためわざと再生タイヤ(俗にウンコタイヤと呼ばれる)を履く事があるが非常に危険)また、トレッドを張り替える際のパターンに付いて、新品と同様のパターンを付ける事は著作権の関係から、タイヤメーカーの許可が必要であり、安直に再生する事は出来ない。

加工を伴わない乗用車用タイヤの再利用は、スタッドレスタイヤの通年利用である。溝の深さが新品時に比べて半分になったスタッドレスタイヤは雪上を安全に走行する能力を失い、雪上走行用として用いることができなくなる。そのかわり、法律で定められた摩耗限度まで、普通のタイヤとして利用することができる。タイヤメーカーは、スタッドレスタイヤの商品情報を掲載したカタログでこの方法を示している。スタッドレスタイヤは一般的なタイヤに比べて表面が柔軟なため、通常の乾燥路面における乗り心地や操作性が良いと感じる人がいる。

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2007/09/03 13:07 | 未分類

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