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2024/03/29 14:53 |
レガシィ
4代目BL・BP型(2003年5月-現在)
2003年5月23日発表。コンセプトはGrand Touring Specialty(グランド・ツーリング・スペシャリティ)。 欧州市場への対応、衝突安全性の向上、細部にわたるエクステリアデザイン処理のため、ボディの全幅を35mm増やしている。これにより、3代目まで維持してきた5ナンバークラスを破棄し、3ナンバーとなった。

また、ボディ剛性の向上、安全装備の充実、ターボ車、6気筒車のATの5速化を図りながら、アルミニウム等の軽量パーツや高張力鋼板を各所に導入することで100kg近くの軽量化を達成している。また、ターボもツインターボからツインスクロールのシングルターボになり、インプレッサWRX STI同様の「等長・等爆エキゾースト」が採用された。これによって排気音が澄んだ音となり、スバル水平対向エンジン伝統の「ドコドコ」という音がなりを潜めて、より洗練された排気音を奏でる様になった。またドライブ・バイ・ワイヤ機構「エレクトロニック・スロットル・チャンバー(以下ETC)」を採用、全車電制スロットル仕様となった。これらにより以前からのEJ20型エンジンも圧倒的パワーに加えスムーズさをも兼ね備える洗練されたエンジンとなった。しかしアイドリング時や低速時のETCの設定に問題があり、渋滞時の燃費はカタログ数値の2/3程度まで落ち込む。反面、ETCの効果によりアップダウンの激しい峠道などでもそれほど燃費は悪化しない。

2003年9月には「3.0R」を設定すると共に、先代ランカスターに設定されていた運転支援システム「ADA」を、今回はツーリングワゴンに設定。ステレオカメラに加えてミリ波レーダーが採用され、実用性を高めた。「ADA」はステアリング操作にまで介入する他社の運転支援システムと異なり、あくまでアクティブセーフティの向上に特化しており、こんな所にもスバルのドライバーオリエンテッドな思想が窺われる。

また、これまでのスバル車は質感やデザインが乏しいと言われてきたが、このモデルチェンジで大幅に質感を向上させ、汚名を返上した。ただ、スバルらしくないデザインとなった、内装が分解しづらくなりメンテナンス性が下がった、という意見もある。

ランカスターは日本国外で用いられているアウトバックに名称が変更され、5ヶ月遅れの2003年10月に発売された。2006年の改良では、レガシィのサブネームが付いた。

レガシィに限らずスバル車は毎年手直しを行い(社内では区別するためフルチェンジの年度モデルをA型、以降B、C型…と呼称している。)、モデルチェンジしていなくても年度によって細かい違いがある。4代目レガシィは2004年5月に初めて実施(いわゆるB型となった)、2.0GT spec.Bの乗り心地が改善(初期型ではインプレッサWRX以上のモデルと変わらないとも言われた)され、SUBARUG-BOOKサービスに対応するカーナビゲーションの設定と新色のボディカラーが追加、2.0GT、 2.0GT spec.B、2.0i casual editionを除く2.0の全グレードでこれまで3.0R専用だったアイボリーセレクション(アイボリー内装)がオプション設定された。 また、ツーリングワゴンの2.0GT customize editionが廃止となり、アウトバックにL.L.bean EDITIONが追加となった。2004年10月に6気筒車に6速MT搭載の「3.0R spec.B」が追加された。2005年の年次改良では、5速AT車も追加された。

2005年5月24日にレガシィシリーズ世界累計生産台数300万台を記念して、ワゴンとB4に「2.0R B-SPORT」、「2.0i B-SPORT」、ワゴンに「GT-Ⅱ」、アウトバックに「2.5i S-Stile」などの特別仕様車が登場し、ワゴンとB4の「3.0R spec.B」に5速AT車を追加設定した。また同時に年次改良が行われC型になり、HDDナビの採用、乗り心地のさらなる改善が行われた。
これと同時にレアな期間限定車として、3.0R,2.0GT,2.0Rをベースに南関東限定の「GLAENZEN(グレンツェン)」(シートが本革+アルカンターラで1脚80万円相当のレカロシート-MAGNIFICA(マニフィカ)-を前席に2脚、スイスの「SPORTEC」のホイール装着、「McIntosh」オーディオなど標準搭載)も設定され、レガシィの中ではかなり高価な値付けがなされた(3.0Rで約456万円。2005年9月30日までの期間限定発売)。

2005年8月19日にはラリージャパン開催を記念した特別仕様車「2.0GT spec.B tuned by STI」が2005年11月受注分までの限定600台で発売された。これはSTI(スバルテクニカインターナショナル)製のパーツをあらかじめ架装したものであり、モデル専用のものはレッド・エレクトロルミネセントメーターや専用シート、内装の一部変更など一部に限られている。よってインプレッサ等のSTIバージョンとは異なりエンジンには手を加えられていない、いわば「STIパーツを装備した通常のレガシィ」であった。しかしSTI製アルミホイールだけで約8kgの軽量化・スプリングの変更・エアロパーツの装着・ブレンボ製ブレーキの装着により、特にブレーキング能力・安定性において通常のレガシィとは一線を画す、GT的なチューニングカーとなっている。なお車体色はWRブルー・マイカの選択が可能。架装車両のため持ち込み車検(通常車より車両重量で20kgほど軽い)となり、価格はB4の5MTが378万円、ツーリングワゴンの5ATが399万円。ベース車にこれらSTIパーツを取り付けると優に100万は超える(ブレンボ製ブレーキだけで1セット60万円近くする)ことを考えるとバーゲンプライスであった。これを「S401.5」とする見方もある。

2005年12月19日には、2006年3月までの期間限定で、プレミアム性を与えた「Blitzen 2006 model」が登場した。2005モデルと異なる点は、ベースが2.0GTから2.0GT spec.Bに変更された事、ツーリングワゴンでもブリッツェンを選べるようになった事などである。また、ツーリングワゴンでは3代目レガシィブリッツェンを回想させるようなリアスポイラーが装着される。タイヤはベースと同じブリヂストンRE050Aであるが、乗り心地面での改良がされていたり、騒音対策がなされていることもプレミアム性を高めることに寄与している。新デザインのアルミホイールは3次元的で、見る者に普通のレガシィとの違いを感じさせる。ボディカラーは専用色のプレミアム・レッドを含む3色である。このブリッツェンのグリルなどのエクステリアは、D型のspec.B系に受け継がれていくことになる。

2006年5月24日には、マイナーチェンジが行われ、D型に進化した。
エクステリアではヘッドライト、バンパー、リアコンビネーションランプなどの形状が変更され、キャラクターラインが明確なデザインとなった。レガシィの年次改良でエクステリアに大幅な変更が加えられたのは異例な事であった。
最大のトピックとして、2.0GT、3.0R系に「SI-DRIVE」といわれる新機軸が採用された。これは、トルク出力を制御し、インテリジェントモード(I)、スポーツモード(S)、スポーツ・シャープモード(S#)という3種類の走行性能を使い分けることができる機能であった。また2.0GT系の排出ガス低減レベルが平成12年度基準排出ガス25%低減レベルから平成17年度基準排出ガス50%低減レベルに向上するなど、環境性能の改善も見逃せない。更にこれまでには3.0R Spec.B以外に設定がなかった6速マニュアルトランスミッション(TY85型ミッション)が、2.0GT Spec.Bにも搭載された。(2.0GT以下は従来通り「TY75」型5速マニュアルトランスミッション。)
それ以外にも、テレスコピック・ステアリング、リヤベンチレーション、左右独立温度調整機構付フルオートエアコンなどの実用面の進化、ボディ剛性強化やリアサスペンションの変更などの基本性能の強化も著しい。

2006年8月8日には、ツーリングワゴンとB4の2.0GT spec.BをベースにSTIがチューニングを施した特別仕様車「tuned by STI」が設定された。
2005年の同モデルと比べると、専用チューニングがされたSTI専用チューニング・ビルシュタイン製ダンパーが新規に採用されたのが大きな進化だった。小さな進化としては、ブレンボ製ブレーキのキャリパーがゴールド塗装からブラック塗装になった、エレクトロルミネセントメーターがレッドタイプからホワイトタイプになった(STIのロゴが入る専用品)など、派手な装飾を抑える傾向となった。この傾向は、既にブラック塗装のキャリパーを採用しているインプレッサWRX STI A-Lineにも感じられる。また、ベースモデルのマイナーチェンジにより、SI-DRIVEも新規に採用された。その他の各装備は、基本的に2005年のモデルに準じていて、各性能がバランス良く引き上げられている。
ツーリングワゴン・B4合計で600台限定で、2007年2月末までの販売である。ボディカラーはダイヤモンドグレー・メタリック、リーガルブルー・マイカ、WRブルー・マイカの3色である。価格はMT・AT共にB4が397万9千500円、ツーリングワゴンが411万6千円(共に架装メーカー希望小売価格、消費税込)である。
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2007/09/11 12:57 | 未分類

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