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2024/05/19 00:10 |
ニホンマムシの生態
地上性のヘビ。カエルやネズミなどの小型脊椎動物を捕らえる。

平地から山地の森林、藪に住む。水場周辺に多く出現し、渓流周辺で見掛けることが多い。 時々周辺の田畑にも出没する。夏になるとメスが産児前の日光浴として昼間に出てくる。ニホンマムシは小型でおとなしいヘビであり、向こうから攻撃して来て 噛まれることはまずない。しかし、人間の生活の場(特に田畑)に入って来ることもあり、また、あまり目立たぬために、知らずに手を出して噛まれる人は少なくない。毒は筋肉や血管を破壊する血液毒が中心である。

マムシ咬傷による死亡率は高くない。年間約3000人が被害を受け、死者は10名程度とされる。 これは小型であるため毒量が少ないことや、神経毒が少ないためである。しかし、毒性はハブより強いとも言われるので、充分な注意が必要である。抗毒血清が用意されており、速やかに注射すれば、影響を少なく抑えることができる。ただし、副作用も強いので、安易な使用はできない。

アオダイショウ・シマヘビ・ヤマカガシと違い、数はあまり多くないが、その凶悪な顔つきと毒の強さで、日本でもっとも有名なヘビとなっている。

特長
全長は45-77cmほどである。一般のヘビに比べ、太めの体格なので、この長さからの印象よりは大柄に見える。体色は、赤褐色や茶褐色の地に左右20前後の楕円形の斑紋がある。斑紋の中心は薄くなっており、真ん中には暗色の点があり、舌の色は暗褐色である。体型はずんぐりしている。首のくびれがはっきりしているため、頭は三角形で、眼線がかなりはっきりしている。基本的に夜行性であるものの、雨や曇りの日には、日中でも行動する。クサリヘビなどのヘビが持っているピット器官により獲物の体温を感知することができるため、狙いははずさない。

21列の体鱗(キール)がある。幼蛇の場合は尾の先端が黄色になっている。伊豆諸島のマムシは赤の強いものがいるため、アカマムシとも言われている。時々、黒化型も現れる。繁殖は8-9月あたりに交尾し、翌年の8-10月に5-6匹もしくは10匹ほど産む。ヘビでは珍しく卵胎生である。

利用
マムシの焼酎漬けはマムシ酒とよばれ、民間では広く用いられる。薬用酒として飲用されるだけでなく、化膿性の傷に湿布として利用されることもある。特に体色が赤めのものを赤マムシと称して、薬効が高いと言われる。

マムシを一升瓶に入れ、半ばまで水を入れて1ヵ月ばかり置いて、排泄物を出させ、その後に焼酎を入れて浸け込む。
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2007/09/12 13:35 | 未分類

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