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2024/04/20 18:56 |
アール・デコのデザイン
1925年に開催されたパリ万国装飾美術博覧会で花開いた。博覧会の正式名称は「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」(Exposition Internationale des Arts Decoratifs et Industriels modernes)、略称をアール・デコ博といい、この略称にちなんでアール・デコ様式と呼ばれるようになった。また「1925年様式」と呼ばれることもある。

キュビズム、バウハウス、古代エジプト美術、ロシア・バレエ、東洋美術などの影響が指摘されている。世紀末のアール・ヌーヴォーは植物などを思わせる曲線を多用した有機的なデザインであったが、自動車・飛行機や各種の工業製品、近代的都市生活といったものが生まれた時代への移り変わりに伴い、より機能的・合理的で簡潔なデザインが流行するようになった。アール・デコ様式の影響を受けた分野は絵画や彫刻、建築、服飾、宝飾、ポスター、生活雑貨など多岐にわたる。

建築様式としては、ニューヨークの摩天楼(クライスラービル・エンパイアステートビル・ロックフェラーセンターなど)が有名で一世を風靡した。しかし大恐慌によりアメリカ経済が力を失っていくのと同時にブームは去った。

日本でも昭和時代初期の一時期、アール・デコ様式が流行した。当時国際都市であった上海の近代建築にもアール・デコの影響が見られる(サッスーンハウス、フランスクラブなど)。

アール・ヌーヴォー同様、主に商業美術の分野で用いられたこと、及び装飾を否定するモダニズムの美学に合わないことから現代美術史上は全く評価されてこなかったが、近年では再評価が進んでいる。

建築
インテリア、家具にもアール・デコが用いられた。フランク・ロイド・ライトもアール・デコの流れに位置づけられることがある。

クライスラービル(アールデコの摩天楼)
エンパイアステートビル
ウォルドルフ=アストリア
エセックスハウス
マイアミのアールデコ建築群をマイアミ・デコと呼ぶことがある。

美術
ポスター・絵画

カッサンドル(A. M. Cassandre; 1901-1968; 本名アドルフ・ジャン=マリー・ムーロン; Adolphe Jean-Marie Mouron)
アイリーン・グレイ
ポール・コラン(Paul Colin; 1892-1985)
ジャン・カルリュ(Jean Carlu; 1900-1997)
ルネ・ラリック
シャルル・ルーポ(Charles Loupot; 1892-1962)
タマラ・ド・レンピッカ

ファッション
ファッションの分野でも広がりを見せた。それまで女性服はコルセットを着用し、ウエストと曲線美を強調するデザインであったが、この時代にはコルセット無しの活動的なデザインの服が作られ始めた。ドレスの多くはウエストの無いストンとした直線的なシルエットを持つ。

もともとアール・デコには日本の美術から影響を受けた側面があり、日本人の関わりも興味深い。

里見宗次(さとみ・むねつぐ;ムネ・サトミとも;1904-1996)
山名文夫(やまな・あやお;1897-1980)
オールド・ノリタケ(陶磁器、食器)
東京都庭園美術館(旧・朝香宮邸)
朝香宮はパリのアール・デコ博で本場の装飾芸術にふれ、フランスのデザイナーを起用して邸宅を建設した。
聖路加国際病院の装飾などにも影響が見られる。
東京都台東区日本堤の「廿世紀浴場」(銭湯)も「アールデコ風」とされることが多い

アールデコ・セラミック作品集
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2007/08/30 22:05 | 未分類

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