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2024/04/19 20:41 |
辛子明太子と明太子
『明太子』という言葉は全国的に見れば辛子明太子の事を指す言葉として使われる場合が多いが、福岡県をはじめとした西日本の一部地域では唐辛子を使わない、いわゆる『たらこ』を示す言葉として、辛子明太子とは明確に使い分けられるため注意が必要である。

明太子とは『スケトウダラの子』という意味であり、『たらこ』を示す言葉として使う方が本来正しいのだが、元々たらこを示す言葉としての『明太子』が使われない地域にお土産としてメジャーになった『辛子明太子』がもたらされるうちに、その『辛子明太子』の略称としての『明太子』が全国的に広がっていった物と考えられる。

料理名等に使われる時には上記の「明太スパゲティー」の様にさらに略した『明太』(めんたい)が『辛子明太子』を示す言葉として使われる事もしばしば見受けられる。

食べ方
副菜としてそのまま食卓に供する。また、酒肴やお茶漬けの具材としても好まれる。

マヨネーズと和えて『めんたいマヨネーズ』としたり、生クリームやチーズ、マヨネーズを加えたソースをパスタの上にかけて『たらこスパゲティ』(明太スパゲティとも)とすることもある。単純にほぐした明太子とバターをゆでたパスタとあえ、もみ海苔を降りかけたものも同名で呼ばれることがある。

歴史
スケトウダラを加工して食べる食文化は、朝鮮半島で17世紀ごろには広まっていた。語源は中国にまでさかのぼれるが、朝鮮語でスケトウダラのことを「ミョンテ」と言い、朝鮮の漢字語で「明太魚」、「明太」と表記することから。朝鮮半島ではその「塩漬け」もつくるが、それが北九州・山口地方へ伝わったといわれ、輸入品であった「明太(スケトウダラ)」もその「塩漬け(たらこ)」も、この地方では古く江戸時代から『めんたい』と呼んでいたらしい。

戦前の国鉄が下関と当時日本領であった朝鮮(現 韓国)の釜山との間を運行していた関釜連絡船で、明太の卵巣の辛子漬け(「明卵漬(ミョンナッジョ)」)が昭和初期から下関へ輸入された。これは唐辛子やニンニクでまぶした「キムチ」に近いもので、下関では日持ちをよくするために唐辛子をまぶす再加工をしていたらしく、「まぶす」タイプの輸入再加工した戦前の『からしめんたい』といえる。

辛子明太子の名が広く一般家庭にまで知られようになったのは、1975年(昭和50年)に山陽新幹線が博多駅まで開業した影響が大きく、辛いものブームの追い風もあり急速に全国へ波及した。 1980年代には土産物の販売ルート以外に百貨店・量販店でも販売され、現在はファミリーレストランチェーン・コンビニエンスストアでメニューやおにぎり・パスタの具として広く利用・販売されている。

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2007/08/29 22:18 | 日記

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