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2024/05/19 02:10 |
童話かわいそうなぞう
あらすじ
第二次世界大戦が激しくなり、東京・上野動物園では空襲で檻が破壊されて猛獣が街に逃げ出したら大変だということで、猛獣を殺すことを決定する。ライオンや熊が殺され、残すは象のジョン、トンキー、ワンリーだけになる。

象に毒の入った餌を与えるが、象たちは餌を吐き出してしまい、その後は毒餌を食べないため殺すことができない。毒を注射しようにも針が折れて注射が出来ないため、餌や水を与えるのをやめ餓死するのを待つことにする。象たちは餌をもらうために必死に芸をしたりするが、ジョン、ワンリー、トンキーの順に餓死していく。

背景
戦前、上野動物園(東京)・天王寺動物園(大阪)・東山動物園(名古屋)などには、それぞれ多くの動物がいた。しかし戦争の激化により、空襲時に逃げ出したら危険ということで地方行政から猛獣たちを殺処分する命令が出された。各動物園の職員達は反対したが、食糧事情の悪化などもあり、結局戦争が終わったときには殆どの動物は死を迎えていた(また猛獣以外の多くの動物たちも殺処分されたことから、真の理由は危険防止の観点からではなく、敗戦が色濃くなる中での国民に対する戦意高揚にあったとされる)。東京が都政を敷いて間もない昭和18年(1943年)の出来事であり、東京都として最初期におこなった動物園行政が皮肉にも飼育動物の殺処分命令であった。上野動物園には今もこの象舎のすぐそばに動物慰霊碑がある。

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2007/08/20 21:52 | 日記

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