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2024/04/25 23:37 |
和太鼓
和太鼓は、一般的に非常に残響が良く響き、余韻が残る音を特徴とする。

構造上の特徴をあげると、円筒状の胴、もしくは桶のように板を組んで作られた胴の両面もしくは片面に皮が張られ、その胴の長さと皮の張られた面の直径によって音が微妙に変わることである。これは、物理学的には一般的なことであるが、歴史で述べるように太鼓主体の音楽が生まれてこなかった歴史上、このことは太鼓を主体化するという革新的事実に貢献しており、単純且つ明快ながら重要な特徴である。

和太鼓は、縄文時代には既に、情報伝達の手段として利用されていたといわれており、日本における太鼓の歴史は非常に古く、日本神話の天岩戸の場面でも桶を伏せて音を鳴らしたと伝えられている。長野県茅野市にある尖石遺跡では、皮を張って太鼓として使用されていたのではないかと推定される土器も出土している。中世に入ると、田楽などの発達などによって、お囃子太鼓が隆盛した。

戦国時代になると、戦国大名達が、自軍の統率をとるために太鼓を利用した、陣太鼓が興る。人間の生命の根元である心臓の鼓動に太鼓の鼓動がシンクロすることによって、自らを鼓舞する性質があるという説もあり、戦における太鼓の使用はこの説に従えば有効な活用法であったと言える。

近年までは、時刻を知らせる為にも太鼓が使用されていた。今日では、盆踊りや祭の主役として演奏されたり、神と意思を伝達する手段、呪具として神社や寺院に置かれている。

太鼓の種類
両面を打つタイプと片面を打つタイプがある。前者は宮太鼓、桶胴太鼓などで、音量が大きく低音がよく響くのが特徴である。和太鼓としてはこの種類が大多数をしめる。後者は、うちわ太鼓等が該当し、日蓮宗等で用いることがある。高音、響きは少ない。


胴材
ケヤキが主であったが国産は近年不足しているためシオジ・センが主流、また海外からはカリン・ナラなどの堅い木材をくり抜いたふくらみのある円筒形の胴、もしくは板を寄せて円筒を作り桶のようにしたものを用いる。


皮面
牛の皮(メスは絹、オスまたはホルスタインは木綿に例える)を鋲や紐、ターンバックル等で張りとめてつくられ、撥(ばち)と呼ばれる木の棒で皮を叩いて演奏される。皮には基本的に数回の出産を経た雌牛が最良とされるが、大きなものでは、雄牛の皮が利用されることもある。


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2007/09/27 13:22 | 未分類

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