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2024/05/07 22:34 |
ルーズソックスの発祥と定着
1990年代初頭、日本の女子高校生の間では制服のスカートを短くするファッション(ミニスカ)が流行していた。1990年代半ばには、そのファッションも定着したが、その過程で露出された脚にアクセントを加えるために(あるいは寒さ対策として)履かれるようになったのが、アメリカのE.G.スミス社などの靴下メーカーによって製造、輸入されていた登山用の靴下、ブート・ソックス(Boot Socks)である。ルーズ・ソックスが本来のブート・ソックスと呼ばれていた時期があったのかは定かではないが、かなり早い段階でルーズ・ソックスと呼ばれるようになり、ミニスカの流行とともに急速に広がって定着を見せた。

ルーズソックスの発祥地域については、さまざまな説があるものの断定されていない。有名な説としては、宮城県仙台市を発祥とする説と茨城県水戸市を発祥とする説の2つがある。それらの説の内容は、当地で寸法の大きい靴下を防寒目的で買ってゆるめて履いたところ、太い脚が靴下のボリュームで細く見えたことで流行し始めたというものである。

その後、ゆるめて履くことを目的とする靴下が商品として定着し、それが東京や大阪などの大都市圏に波及し全国で広まったとされる。主に女子高校生の間で急速に人気を得た。
ルーズソックスが最も流行した時期は、1996年~1998年(平成8年~平成10年)であり、この時期には、さらに緩い形状をした「スーパールーズ」(スーパールーズソックス)や、ルーズソックスのゴムを抜いた「ゴム抜きルーズ」(ゴム抜きルーズソックス)などの変種も生まれ、なかには200cmという長さのルーズソックスもあった。それらは主に当時のヤマンバギャル達に広く愛用された。高校生においては、校則に学校指定の規定靴下のある学校を除いた多くの生徒が履くようになり、また、学校内で履くことが許されない生徒らは学校外でルーズソックスに履き替えることもあった。このような状況は、さまざまなマスメディアでも取り上げられ、ルーズソックスは、女子高校生の文化を象徴する品物として注目を浴びた。

1998年(平成10年)を過ぎると流行は終わった。流行が終わったがルーズソックスを履く人がいなくなったわけでもなくファッションの一部として定着していった。流行が終わったのは、誰もがルーズソックスを履いている状況から人と変わったファッションを求める状況、ルーズソックスの大流行への反発があったのではないかと推測される。 一部の学校で指定のハイソックスを制定し、また校則でルーズソックス禁止を明言化するなど、学校教育サイドの対応の影響もあると考えられている。その後、2000年(平成12年)ころからは、紺色の普通のハイソックスが比較的普及している。

なお、2006年になって、一部の人だけが履き、誰もが履くことのない状況のなか、派手なメイクやファッションが特徴のギャルの間で再びルーズソックスの人気が再燃して、履く人が増えている。 また、世界的にはまだ流行過程にあり、当初登山用としてルーズ・ソックスを売っていたE.G.スミス社も、近年は女性向けソックスとして販売を続けている。
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2007/09/15 13:38 | 日記

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