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2025/04/21 22:19 |
幼稚園バスジャック
特撮ヒーロー番組においては、主な視聴層である子供たちにとって「身近な恐怖」を感じさせるための演出として子供たちを誘拐するという作戦が行なわれることが多い。幼稚園バスジャックもその中の一つである。子供たちを安全に輸送するという役目を持ったバスが、ある瞬間突然子供たちを悪夢の世界へと連れ去る巨大な凶器へと変身するという恐怖は番組を盛り上げ、震動する車内で泣きじゃくる園児を映せば容易に悲惨な感じを出すことができる。また『仮面ライダーBlack』第37話のように、場合によってはカーチェイスの趣向を盛り込むこともできるなど、非常に使い勝手がよく好んで用いられる作戦である。

乗っ取る手段としては、普通のバスジャックのようにバスに乗り込み運転手を脅迫することもあるが、怪人を運転手そっくりに化けさせてバスに乗り込ませたり(『仮面ライダーX』第5話)、またバスごと磁石で宙に持ち上げるという豪快な手段がとられることもある(『宇宙刑事シャイダー』第19話)。


目的
悪の組織が幼稚園バスをジャックする目的として、以下のようなものが挙げられる。

人質
これが最も多い。
『大戦隊ゴーグルファイブ』第42話のようにヒーローが園児たちと知り合いであれば一層効果的であるが、一面識もない場合でもだからといって見捨てるわけにもいかず、ヒーローの動きを制限させるのにかなり有効な作戦といえる。
『太陽戦隊サンバルカン』第3話では総理大臣の孫の乗ったバスが襲われたが、別に要人の家族が乗っていなくても同様の効果があったと思われる。(なおこの話自体は幼稚園バスではなく小学校のスクールバスである。)
人材
『宇宙刑事シャイダー』第11話で不思議界フーマは人間の子供たちをさらい、フーマに都合のいい教育を受けさせた後に人間社会に送り返し、人間社会を支配しようという遠大な計画を立てた。成熟途上にある子供の肉体や頭脳の利用価値は、ヒーロー番組においてはたびたび使われるものである。
その他
番組に出てくる「敵」は必ずしも世界征服をもくろんでいるわけではなく、ただの犯罪者のこともある。そういう連中にとっては、幼稚園バスジャックは身の丈にあった行為である(『特捜エクシードラフト』第1話、『電脳警察サイバーコップ』第7話など)。

問題点
アクションシーンの撮影は、市街地よりも人里離れた山奥や採石場のほうがやりやすいが、そのために幼稚園の通園路などあるはずもない山奥でバスジャックが行なわれるなどというシーンを撮ってしまっては、視聴者をしらけさせる結果になりかねない。(『超獣戦隊ライブマン』第27話はこのことを逆に利用した。)

この問題を解消するために、日常の通園バスではなく遠足という設定を持ち込むこともある。


「せこい」作戦?
「世界征服をたくらんでいるはずの悪の組織が、なぜ幼稚園バスジャックなどという『せこい』作戦をするのか?」などと、特撮ヒーロー番組を幼稚と馬鹿にする人たちによって槍玉にあげられることの多い作戦でもある。

たとえば中島らもが朝日新聞に連載していた「明るい悩み相談室」に、「ショッカーはなぜセコイのか」という投書が寄せられたことがあった(単行本『中島らものますます明るい悩み相談室』に収録)。また『新明解国語辞典 第五版』(三省堂)の「せこい」の用例に、この投書を元にしたとしか思えない例文が収録されたこともあった。

しかし上に述べたように、劇中ではそれなりに目的に添った合理的な作戦として描かれており、別に特におかしな作戦というわけではない。

もともとテレビドラマのストーリーというものは勢い優先で作られ、整合性は犠牲にされることが多く、たとえば地球を侵略しにやってきた宇宙人がなぜか日本ばかりを襲い、それが「お約束」ということで済まされたりすることが揶揄の対象になることがある。幼稚園バスジャックもまたそのようなものに違いないという先入観ゆえに今まで批判にさらされてきたのは間違いのないところではあろう。あるいは「どうせ子供番組なんだから」という心理が働いていた可能性も考えられるが、テレビドラマにおいてストーリーの整合性が軽んじられるのは子供向けであろうが大人向けであろうが大した違いはない。

ただし21世紀に入ってから国や国際武装勢力によって人間がさらわれるという行為におおぜいの日本国民の関心が集まるようになり、である以上「要人の家族でもないのに子供なんかさらっても意味ないだろう」などという見当違いの批判が今後も続くのかどうか不明である。

なお先の投書で「ショッカー」(仮面ライダーに登場する悪の組織)とあるが、悪の組織と聞いて誰もが思い浮かべるこの組織は、幼稚園バスを襲撃したことは一度もない
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2007/09/19 13:35 | 未分類
依存性の高い向精神薬リタリン (メチルフェニデート)
メチルフェニデートは中枢神経刺激薬である。ADHD を持つ子供には鎮静効果があり、衝動的行動や行動化の傾向を軽減し、学校生活や他の作業に集中できるようにする。ADHD をもつ大人の多くは、メチルフェニデートによって仕事に集中したり、生活にメリハリをつける能力が向上させることができる。

また、ナルコレプシーの睡眠発作に効果があり、日中の異常な眠気を抑え正常な日常生活が送れるようにする。ナルコレプシー患者の多くはメチルフェニデートによって日中の異常な眠気・居眠りが抑えることができる。

メチルフェニデートはデキストロアンフェタミンに比べ副作用が少ないことが知られている。

メチルフェニデートによる ADHD の症状改善の作用機序は詳しくは知られていない。ADHD は脳内のドパミンの不均衡によって起こると考えられている。メチルフェニデートはドパミンの再吸収阻害剤として働くとされる。すなわち、シナプス間隙からドパミンを神経細胞内に再取り込みするトランスポーターをブロックすることにより、シナプス間隙のドパミンの量を増加させる。

日本ではメチルフェニデートは第1種向精神薬に指定されている。アメリカ合衆国では、医療用途は認められるが、濫用の可能性の高い薬物を示すスケジュール II の規制物質に分類されている。国際的には向精神薬条約 (Convention on Psychotropic Substances) でスケジュール II の薬剤である。濫用目的では次のように使われる。メチルフェニデートの錠剤を砕いて鼻から吸引すること(いわゆる「スニッフィング」)により血液中に急速に吸収され、ドーパミントランスポーターの阻害を促進し、結果として「ハイ」な気分になる。このようにして使用する場合、リタリンの効果はコカインやアンフェタミンなどに近く、薬物依存症を誘発しやすい。処方された量を経口で服用する場合は濫用的摂取に比べると依存のリスクは低く、「ハイ」な状態になることもまれである(ただし副作用として、頻度不明の興奮が報告されている)。

アメリカ合衆国においては血液中への薬剤の放出が穏やかな徐放型(SR 型)の製剤がよく用いられているが、こちらは濫用性が一般的な錠剤(IR 型)より低いと言われており、覚せい剤などの麻薬類と同様、血中濃度の急激な上昇と濫用の関連が考えられる。日本では現在 SR 型のメチルフェニデート製剤は流通していない。

長期間の使用による影響
1990年代以前にはメチルフェニデートの長期的な使用は一般的ではなかったため、神経に及ぼす長期的な影響は詳しく検討されていなかった。理論的には、アンフェタミンで示されているように、長年にわたる使用によってドーパミン神経系が恒久的な損傷を受ける可能性がある。

2005年の報告では、ラットに長期間メチルフェニデートを投与すると、投与を中止した後にも報酬に関連した行動に変化がみられ、神経に可塑的な変化が生じていることが推測された。ヒトにおいても認知機能に対する同様の影響があるかどうかは、現在のところ不明である。

2005年の研究では、2年間の服用によって、成長、バイタルサイン、健康診断(尿検査、血液検査、電解質分析、肝機能検査を含む)などの臨床的所見に大きな影響はみられなかった。

2002年の研究では、ADHDの小児について10年間にわたり頭部MRIを追跡調査したところ、メチルフェニデート服薬群と非服薬群において大脳皮質の容積に差は生じなかったという。


2007/09/19 13:27 | 未分類
空港で売られている弁当、空弁(そらべん)
2003年頃から空港内で空港周辺地域の名産品などを食材として採用し、各空港ごとの独自色を強く打ち出した弁当が販売されるようになり、脚光を浴びている。背景としては運賃競争の激化に伴なって経費削減のための国内線の機内食の廃止や、航空券のインターネット予約の普及などで、空港内で滞在する時間が短くなったために、弁当を購入して飛行機機内で食べる人が増えたためといわれている。

「空港の弁当」であるため、駅の駅弁を捩って、空港なら『空弁』ということで、「空港の弁当」が「空弁」と呼ばれるようになった。なお、フジテレビ系列の朝番組「情報プレゼンター とくダネ!」で、2004年1月13日に「空弁」を扱い、2004年12月2日に「『空弁』と名付けたのはこの番組だ!」と言っていたが、2003年からすでに「空弁」という言葉は使われている。

航空会社の系列会社など、空弁専門業者が多いが、一部の地方空港では地元の駅弁業者が製造した、駅弁と同じ物が発売されていることもある。但し、狭い機内でも食べやすいことを考慮している。

空弁は、空港で購入しロビーや持ち帰りで食べる人もいるが、機内で食べる場合もある。列車の旅と異なり、洗面所に行きにくい(洗面所はトイレの中)飛行機の中では、食べるときに手を汚さずに食べられるということも重要な要素であるが、空弁の一部には食べるとき手が汚れるものも中にある(ただし、手拭用紙(紙おしぼり)は付属している)。

狭い機内で食べるために購入するときは、そういった取扱いやすさも考慮しておくと、中で弁当を広げやすい。

飛行機内では、客室乗務員が空弁を食べる乗客に茶を供することがある。

特徴
気密性の高い機内へ持ち込んで、1時間程度の飛行中に食べられるように、次のような配慮がされている。

小型である
比較的に低価格である
駅弁に比べてにおいが少ない食材で調理される(必ずしも全く出ないわけではないが、比較的少ない)

有名な空弁
石狩鮨(新千歳空港)
下記の焼き鯖寿司よりも以前から千歳空港の名物として人気が高く、駅弁大会に出品されることが多かった。一部ではこちらが「空弁の元祖」との意見も出ている。
みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司(羽田空港)
(元祖空弁であり、名前の「みち子」とは焼き鯖をJALグループに売り込んだ人の名前)
万世万かつサンド(羽田空港)
ふぐの丸ごと一本鮨(福岡空港)
合馬産の筍寿司(北九州空港)
寒鯖棒寿司(北九州空港)
あじ棒寿司(北九州空港)
焼き穴子棒寿司(北九州空港)
関門真河豚棒寿司(北九州空港)
旦過ものがたり(北九州空港)
たこめし(北九州空港)
地どりめし(北九州空港)
北九州ふるさと手づくり弁当(北九州空港)

駅弁&空弁で大人気のお鮨!越前敦賀 伝統の味【創業100年 塩荘(しおそう)】

2007/09/18 22:20 | 未分類
おとり商法の手口と予防法
広告などで非常に廉価な商品を掲載し、注文すると更に高額なものを強引に勧誘するものである。

特にミシンの訪問販売に多い。以下ミシンのおとり商法の手口の例を示す。ミシン以外では電柱などに貼ってある不動産広告に多い。

手口
1、チラシやダイレクトメールなどに、非常に廉価なミシン(一万円前後ぐらいが多い)を掲載する
2、業者に連絡して、注文すると販売員がやってくる
3、しかし、販売員は(チラシに掲載された)安いミシンだと品質が劣るとか、壊れやすいなどとしつこく言う(また試し縫いを依頼すると、実際に粗悪品であり、殆ど正常に縫うことはできない。故意に正常に動作しない様に改造してある可能性もある)
4、購入を断ろうとしたり、その安い商品で良いなどと言うと、更に強引に勧誘を勧め、無理矢理高額商品を購入させる

この様な業者は、大抵が店舗を持たない通販専門の所が多いが、店舗はあるものの直接店舗に行っても販売・試し縫いなどをさせて貰えず、電話などで注文をしてくださいと突き返されるパターンもある。

他にもミシンの無料・廉価点検と称して、点検商法などを抱き合わせている業者もある。

予防法
異常に安いミシンは不用意に買わない様に注意する
ミシン専門店ではない、家電量販店や手芸店を選ぶか、ミシン専門店であっても店頭で購入でき、試し縫いなどをさせてくれる業者を利用する
要らないのであれば「要らない」としっかり断り、販売員を帰らせる。相手のペースにハマらない様に注意
万一購入させられてしまった場合、自分が注文した商品でないものを買わされた場合は、例え最初の注文を店舗で行ったとしても、訪問販売と見なされクーリングオフが利用出来るため、直ぐに返品の手続きを取ること
その手の業者は、少しぐらい使ったミシンならば直ぐに新品同様に戻して、他のお客に販売することも多いので、躊躇する必要はない

2007/09/18 21:44 | 未分類
傷害罪について
傷害の概念
傷害罪の保護法益が人の身体の安全であることについて争いはないが、「傷害」とはどのような行為を意味するのかについて、身体の完全性を害することであるとする説(完全性毀損説)と、生理機能や健康状態を害することであるとする説(生理機能障害説)が対立している。

両説は、生理機能障害説が人の生理機能を害するような場合に限定するべきだとするのに対し、完全性毀損説が生理機能の障害はもとより、身体の外貌に重大な変化を生じさせたような場合にも傷害とするべきであるとする点で異なっている。具体的なケースでは、人の毛髪を切った場合に、完全性毀損説では傷害となり、生理機能障害説では傷害とならないという違いがある。 判例には女性の頭髪を根元から切った事件に関して、直ちに健康状態の悪化をもたらすものではないと述べて傷害罪を否定し暴行罪の成立を認めたものがある(大判明治45年6月20日刑録18輯896頁)。

どちらの説に立った場合でも、めまいや吐き気を生じさせたときや、長い時間失神させたときには傷害と考えられる。

なお、傷害罪における「傷害」の意味と、強盗致傷罪や強姦致傷罪における「傷害」の意味は同じではなく、後者ではより重大なものに限るべきだと考えられている。また、傷害罪の客体は人に限られ、動物に対する傷害は器物損壊罪となる。


暴行によらない傷害
傷害はふつう、暴行によって生じるが(典型例としては殴って怪我をさせる場合)、暴行によらない無形力の傷害を考えることも出来る。 判例が肯定したものとしては、嫌がらせ電話をかけ続けて精神を衰弱させたケースや、性病を感染させたケースがある。


傷害罪の未遂
傷害罪の未遂を処罰する規定はない。しかし、傷害のためには暴行や脅迫を手段として用いることが通常なので、そのような場合には暴行罪や脅迫罪として処罰される可能性がある。


胎児傷害
本罪の客体は「人」であり、人になる以前の胎児に対する傷害をどう考えるかという問題がある。 胎児に対する傷害は堕胎罪には該当しないし、さらに傷害罪の客体でもでもないとすると、胎児の身体が保護されないことになるからである。

これに似た問題が裁判で争われた胎児性水俣病の事件で最高裁は、胎児を母体の一部と捉え、「人」(母親)の身体の一部に危害を加えることによって、生まれてきた「人」(胎児が生まれてきた後の人)を死亡させたのだから、業務上過失致死罪が成立すると述べた(最決昭和63年2月29日刑集42巻2号314頁)。 これは胎児を母体の一部とした上で、母親と生まれてきた子供をともに「人」として符合させるという捉え方であるが、このような構成には批判も多く、こういったケースでは胎児に対する傷害ではなく、母親に対する傷害罪を考えればよいと主張する学説や、胎児が生まれてきた後の人についての傷害罪を考えればよいと主張する学説などある。


自傷行為
「人」とは行為者以外の他人を意味するので、自分で自分の体を傷つける自傷行為(リストカットなど)を行っても処罰されることはない。 また、自殺の関与が自殺関与罪として処罰されるのに対し、自傷行為の関与についてはそのような規定はない。


同意傷害
それでは、被害者が傷害に同意している場合には一律に処罰されないのか、という点が問題となる。

学説は、行為の社会的相当性によって判断する説、同意があれば基本的に違法ではないが生命に危険を生じるような傷害については違法とする説、同意傷害の場合には一律に違法性を欠くとする説などに分かれる。 判例は、保険金を詐取する目的で仲間と共謀して交通事故を起こし仲間に傷害を与えた事件で、保険金を詐取するという違法な目的のための同意は社会的に相当とはいえないので、傷害罪が成立するとした。


故意と結果的加重犯の問題
傷害罪は故意犯であり、傷害の故意で傷害の結果が発生した場合に傷害罪となることに疑いはない。では、暴行の故意で暴行を行ったところ、過失により傷害の結果が発生した場合(殴ったところたまたま怪我をさせてしまった場合など)についてどのように扱うかという点が問題となってきた。

暴行の故意で傷害の結果が発生した場合には、暴行罪を定めた刑法208条の「暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったとき」という文言に厳密には該当しないので、暴行罪にはあたらない。また、傷害結果は過失によって発生したものであるので過失傷害罪が適用されることになる。 しかし、過失傷害罪の法定刑は「30万円以下の罰金又は科料」となっており、暴行を加えたが傷害結果が発生しなかった際に適用される暴行罪の「2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料」にくらべて軽い。 どちらも暴行の故意がある点では同じであるのに、傷害に至った場合には刑が軽く、傷害に至らなかった場合には重いという不均衡が生じることになる。

このような刑の不均衡を解消するために、判例・通説は暴行の故意で傷害の結果が生じた場合には、傷害の故意がなくても、傷害罪を適用できるとしている。従って、傷害罪は故意犯であると同時に、暴行罪を基本犯とする結果的加重犯も含む。このような解釈は条文の文言上からはあきらかではないため、「明文なき過失犯」と呼ばれる。

このことから、暴行の故意で傷害結果を発生させ、さらに人を死亡させた場合には、後述の傷害致死罪に該当することになる。


同時傷害の特例
刑法207条には、「2人以上で暴行を加えて人を傷害した場合において、それぞれの暴行による傷害の軽重を知ることができず、又はその傷害を生じさせた者を知ることができないときは、共同して実行した者でなくても、共犯の例による。」という特例が規定されている。 これは、暴行を加えた複数人が「共同して実行した者」ではないときに適用される。本来であれば、複数人がそれぞれ意思の疎通なくたまたま同時に犯罪を行った場合には同時犯となり、自分の行為から発生した結果についてのみ責任を負うのであるが、同時傷害に限っては、そのような複数人を同時犯ではなく共犯(共同正犯)として扱うという趣旨であり、それぞれが与えた暴行と発生した結果との因果関係を個別に証明することが困難であることを理由に一律に共犯として扱うという政策的な規定である。 なお、初めから複数人の間に意思の疎通があって共同して暴行を実行した場合には、この規定を経ることなく単純に共同正犯として扱われる。

これにより、他者と意思疎通なく同時に暴行を加えて傷害結果を発生させた者が傷害罪としての処罰を免れるためには、傷害結果が自分の暴行から発生したものではないことを立証する責任を負う(挙証責任の転換)。

この規定が傷害罪だけに適用されるのか、傷害致死罪などにも適用されるのかについて学説の争いがある。判例は傷害致死罪への適用を認めているが、批判がある。


2007/09/18 13:52 | 未分類

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