ゆでて氷水や流水で冷し、ぬめりを取るためもみ洗いをして、めんつゆにつけて食べるのが一般的。ゆでる水には塩を入れない。これは麺に含まれる塩分を出すためである。出来るだけ良い水で洗うほうがおいしい。手油も良くない。麺汁は醤油、ダシ、砂糖などからなる甘辛いもので、食べる前日に作るのがよいとされる。付け合わせに煮込んだ椎茸や錦糸卵等がつく場合もある。
冷やさず温かいまま食べるのを「にゅうめん」(「煮麺」の発音がなまったもの)、冷たいものを「冷や素麺」と分けて呼ぶ地域もある。また地方によってはうどん同様に食べる食べ方をにゅうめんと呼ぶ場合もある。
他には沖縄の、固くゆでた素麺を焼きうどん風に炒めるソーミンタシヤー(ソーミンチャンプルー)などの料理がある。
また、料理の飾りとして、素麺を乾燥したままで揚げて使う場合がある。なお、揚げてから煮ると、中国広州の伊府麺(全蛋麺、台湾では意麺とよぶ)のような風味を楽しむことが出来る。
薬味:刻み葱、おろし生姜、胡麻、ミョウガなど。
流し素麺:川などから水を引いた竹樋などに素麺を流し、それを待ち受けた客がすくって食べる方式。夏の風物として風情を楽しむ。素麺流しとも言う。
夏のキャンプなどでのイベントとして行われることもある。
家庭用に電動で流水を作る「流し素麺機」が製造販売されている。
サラダ素麺:素麺の上にサラダを盛り付け、マヨネーズと麺汁をベースにしたドレッシングをかけて食べる。
お吸い物:お吸い物の具としても用いられる。
素麺の伝来
素麺は奈良時代に唐から伝来した唐菓子の一つ、索餅に由来するとするのが定説である。原形はもち米と小麦粉を細長く練り2本を索状によりあわせて油で揚げたもので、現在の油条に似たものと考えられる。唐菓子の索餅は神饌として現在でも用いられており、素麺の原形を知る手がかりとなる。
日本に伝えられた時点でどのような形状であったのかについては諸説あるが、現在の素麺や饂飩よりもかなり太く、ちぎって食べたのではないかとする説が一般的である。
室町時代には現在の形になり「索餅」「索麺」「素麺」の名称が混じって用いられたが、やがて「素麺」が定着した。
主な素麺
三輪素麺…奈良県桜井市三輪地区。ブランド力は随一で、三輪を基準に相場が決められるといわれる。冬期の寒冷な颪が引き締まった麺を作り上げる。
播州手延べ素麺…主産地は兵庫県姫路市やたつの市。全国一の生産高を誇る。播磨地方の良質の小麦、揖保川の清流、赤穂の塩など原料に恵まれていたことから素麺作りが盛んになった。揖保乃糸が統一ブランド。
小豆島手延べ素麺…香川県土庄町や小豆島町が産地。酸化しにくい胡麻油を使って延ばす。島の光などのブランドがある。
島原素麺…長崎県南島原市などが産地。全国で二番目の生産量。品質に優れ、古くから三輪に供給されていた。そのため、知名度は低かったが、近年になってブランド力を高めている。
半田素麺…徳島県つるぎ町(旧半田町)。他の素麺より太く、冷や麦のようである。あまりにも太いため、素麺とは別の名を付けられそうになった時期がある。
大門素麺…富山県砺波市。延ばす際に油を用いないのが特徴で、一般的なまっすぐの束ではなく球状になっている。
南関素麺…熊本県南関町。北原白秋が白糸のようだと絶賛した素麺。将軍家、明治天皇などに献上された歴史を持つ。
鴨方素麺…岡山県浅口市。古くから備中素麺と呼ばれ、歴史は古く、朝廷にも献上された歴史を持つ。機械製麺の店が多いが、古くからの手延べ素麺を守る所もある。
神埼素麺…佐賀県神埼市。機械製麺の発祥地であり、生産量は多い。だが頑なに手延べの製法を守っている所もある。
卵麺…岩手県盛岡市。卵黄と小麦粉を混ぜて麺を延ばす黄色い素麺。水分をあまり含まないため伸びにくい。
五色素麺…愛媛県松山市。伊予節にも歌われた名物。白に加え、赤(梅肉)、緑(抹茶)、鶏卵(黄)、そば粉(茶)の五色が彩りを添える。
大矢知手延べ素麺…三重県四日市市大矢知
稲庭素麺…秋田県湯沢市稲庭町
白石温麺…宮城県白石市

冷やさず温かいまま食べるのを「にゅうめん」(「煮麺」の発音がなまったもの)、冷たいものを「冷や素麺」と分けて呼ぶ地域もある。また地方によってはうどん同様に食べる食べ方をにゅうめんと呼ぶ場合もある。
他には沖縄の、固くゆでた素麺を焼きうどん風に炒めるソーミンタシヤー(ソーミンチャンプルー)などの料理がある。
また、料理の飾りとして、素麺を乾燥したままで揚げて使う場合がある。なお、揚げてから煮ると、中国広州の伊府麺(全蛋麺、台湾では意麺とよぶ)のような風味を楽しむことが出来る。
薬味:刻み葱、おろし生姜、胡麻、ミョウガなど。
流し素麺:川などから水を引いた竹樋などに素麺を流し、それを待ち受けた客がすくって食べる方式。夏の風物として風情を楽しむ。素麺流しとも言う。
夏のキャンプなどでのイベントとして行われることもある。
家庭用に電動で流水を作る「流し素麺機」が製造販売されている。
サラダ素麺:素麺の上にサラダを盛り付け、マヨネーズと麺汁をベースにしたドレッシングをかけて食べる。
お吸い物:お吸い物の具としても用いられる。
素麺の伝来
素麺は奈良時代に唐から伝来した唐菓子の一つ、索餅に由来するとするのが定説である。原形はもち米と小麦粉を細長く練り2本を索状によりあわせて油で揚げたもので、現在の油条に似たものと考えられる。唐菓子の索餅は神饌として現在でも用いられており、素麺の原形を知る手がかりとなる。
日本に伝えられた時点でどのような形状であったのかについては諸説あるが、現在の素麺や饂飩よりもかなり太く、ちぎって食べたのではないかとする説が一般的である。
室町時代には現在の形になり「索餅」「索麺」「素麺」の名称が混じって用いられたが、やがて「素麺」が定着した。
主な素麺
三輪素麺…奈良県桜井市三輪地区。ブランド力は随一で、三輪を基準に相場が決められるといわれる。冬期の寒冷な颪が引き締まった麺を作り上げる。
播州手延べ素麺…主産地は兵庫県姫路市やたつの市。全国一の生産高を誇る。播磨地方の良質の小麦、揖保川の清流、赤穂の塩など原料に恵まれていたことから素麺作りが盛んになった。揖保乃糸が統一ブランド。
小豆島手延べ素麺…香川県土庄町や小豆島町が産地。酸化しにくい胡麻油を使って延ばす。島の光などのブランドがある。
島原素麺…長崎県南島原市などが産地。全国で二番目の生産量。品質に優れ、古くから三輪に供給されていた。そのため、知名度は低かったが、近年になってブランド力を高めている。
半田素麺…徳島県つるぎ町(旧半田町)。他の素麺より太く、冷や麦のようである。あまりにも太いため、素麺とは別の名を付けられそうになった時期がある。
大門素麺…富山県砺波市。延ばす際に油を用いないのが特徴で、一般的なまっすぐの束ではなく球状になっている。
南関素麺…熊本県南関町。北原白秋が白糸のようだと絶賛した素麺。将軍家、明治天皇などに献上された歴史を持つ。
鴨方素麺…岡山県浅口市。古くから備中素麺と呼ばれ、歴史は古く、朝廷にも献上された歴史を持つ。機械製麺の店が多いが、古くからの手延べ素麺を守る所もある。
神埼素麺…佐賀県神埼市。機械製麺の発祥地であり、生産量は多い。だが頑なに手延べの製法を守っている所もある。
卵麺…岩手県盛岡市。卵黄と小麦粉を混ぜて麺を延ばす黄色い素麺。水分をあまり含まないため伸びにくい。
五色素麺…愛媛県松山市。伊予節にも歌われた名物。白に加え、赤(梅肉)、緑(抹茶)、鶏卵(黄)、そば粉(茶)の五色が彩りを添える。
大矢知手延べ素麺…三重県四日市市大矢知
稲庭素麺…秋田県湯沢市稲庭町
白石温麺…宮城県白石市

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