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東京都国立市と杉並区にある宗教団体「エホバの証人」の施設で、１４日夕方から１５日朝にかけ、いすなどが焼ける不審火が３件あった。いずれもけが人はいない。警視庁立川署と荻窪署は放火容疑で調べている。

調べでは、１５日午前０時ごろ、国立市中１丁目にある同団体の「国立会衆」（鉄筋コンクリート２階建て）１階礼拝堂内で、いす１１脚や壁などが焼けた。同施設では、１４日午後５時ごろにも、屋外にある床暖房のホース約１０センチが焼ける不審火があった。

さらにこの施設から約１６キロ離れた杉並区にある同団体の別の施設で１５日午前８時１０分ごろ、床や天井などが焼け、約１時間後に鎮火。

両施設では不審火の発生前後に、正面玄関のガラスドアをたたき割る人物が目撃されており、警視庁が関連を調べている。

エホバの証人の慣習
毎日、新世界訳聖書を読んで研究することが勧められている。そのためにものみの塔協会から、「日ごとに聖書を調べる」という冊子や、「神権宣教学校の週ごとの聖書通読の予定」というものが備えられている。
週に3回、集会を行い、神権宣教学校（聖書朗読、聖書から教えるための訓練）、奉仕会（宣教の訓練等）、群れごとの書籍研究、公開聖書講演会、ものみの塔研究が行われる。集会はすべて無料で信者でなくても入場できる。（新しい参加者は歓迎される。）寄付の強要はしない。集会は歌と祈りで始められる。
上記以外に年に1回地域大会、巡回大会、特別一日大会が催される。また1年に1度、ユダヤ暦のニサン14日に主の記念式を祝う。
信者は毎回の集会の予習を行うことが勧められている。近年は家族で研究を行うことが強く勧められている。
全てのエホバの証人は最低月に1回は宣教活動（布教）に参加することが求められている。ものみの塔協会は、宣教奉仕（布教）に週に1回は参加することを勧めている。近年、宣教奉仕（布教）ではなるべく新世界訳聖書から証言することが強く勧められている。
一般の宗教的行事・伝統的行事を祝わないが、信者同士で「交わり」と称し、親睦を深めるためのレクリエーションや食事会などを企画することがある。