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2025/04/20 10:21 |
ゼラチンを使用したコーヒーゼリーの調理例
1、コーヒーを入れる。この際ゼラチンを溶かした水を混ぜることを考慮し、やや濃い目に入れる方が良い。
2、ゼラチンを水に溶かす(水分対し約3%)。この際にゼラチンが塊である場合は水に溶けやすくするために細かくする。
3、コーヒーが沸騰しない程度迄冷めたら、ゼラチンを入れて冷蔵庫で1時間-2時間ほど冷却する。
4、好みに応じてシロップ、コーヒークリーム、ホイップを添える。コーヒーに添えるものであれば殆ど利用可能。

コーヒーゼリー以外にも、ワインゼリー・フルーツゼリーなど様々なゼリーに用いられる。フルーツゼリーの場合、パイナップルやキウィフルーツのように、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)を含む生の果物を使った場合は、それらがゼラチンのタンパク質を分解してしまうためうまく凝固しない。プロテアーゼの一つであるバイナップルに含まれるブロメリンやキウィフルーツのアクチニジンは熱により変性しその効力を失うため、熱処理の行われたもの(缶詰)などを使えば、問題なく作ることが出来る。



精製された純度の高いものは無味無臭。ゼラチンのコロイド水溶液は熱する事によりゾル化して溶け、冷やす事によりゲルとなって固形化する性質を持つ。水分との混合割合により固形化する際の堅さを調節できる。

主にウシやブタの皮や骨などを利用して生産されているが、宗教上の理由などからタブーの対象となる動物を避けて素材を選定し、作られる場合もある。また、膠にはシカやウサギの皮革、ニベなどの魚のうきぶくろなどから作られたものも重要である。

基本的な製造法
素材の不純物を除去後、熱処理しゼラチンを含む溶液を抽出する。濾過後に酸またはアルカリでpH調節を行い、濃縮し殺菌および冷却、さらに乾燥と精製を重ねて製品化する。

歴史
接着剤である膠として5000年以上前の古代から利用されていたと考えられている。シュメール時代にも使用されていたとも言われており、古代エジプトの壁画には膠の製造過程が描かれ、ツタンカーメンの墓からは膠を使った家具や宝石箱も出土している。中国では、西暦300年頃の魏の時代にススと膠液を練った「膠墨」が作られたとされ、また6世紀頃には現代とほとんど変わらない膠製造の記録も見られる。

中国から日本に膠が伝わったのは日本書紀などの記述から推古天皇の時代、「膠墨」としてもたらされたものと考えられている。食材としての伝来は遅く明治以降、欧米の食文化の到来とともにゼラチンとして知られる事になったが、食用のゲル化剤としては和菓子などに用いる寒天や葛粉など多糖類系統のものが既に広く用いられていた事もあり、昭和10年頃、国内で食品にできるだけの純度に精製する技術が確立して後、ようやく食品用ゼラチンが普及する事となった。


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2007/08/20 13:21 | 日記

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