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2025/06/09 22:15 |
心の知能、自己測定法
認識を扱う領域では(つまりIQに関しては)、知能と知識ははっきり区別されている。心理学の多くの研究で、IQの値は時間が経っても安定しており、認識能力を測る確かな尺度となることが示されている。一方、感情を扱う領域では(つまりEQに関しては)、知能と知識の区分が曖昧である。

EIの測定法
研究者によっては EI をIQと同様の認識能力と考えており(例:メイヤーとサロベイ、2000年)、またある研究者は判明した能力と個性の組み合わせと考えており(例:シュッテ等、1998年)、さらに別の研究者は計測可能な技能と考えている。このように様々な異なる見方があるため、結果的に EI に関するいくつもの研究領域が生まれてきた。


自己測定法
EQの自己測定法には、ブラッドベリとグリーブによるEI評価法がある(2005c)。このEI評価法は、ダニエル・ゴールマンのモデルにある4つのEQ技能を測定する:

自己の自覚
自己の制御
社会的自覚
他者との関係の制御
この他の自己測定方法としては、スウィンバーン大学EIテスト(SUEIT)や、GENOS EI、EQマップ、SEI、ECI、 Ei360、テット・フォックス・ウァンによる評価法などがある。


EIの能力測定
EIの計測法の一つが感情に関連した問題を解くMSCEIT(エムスキート、Mayer - Salovey - Caruso Emotional Intelligence Test)で、大多数の研究者からこの測定結果は正しいと考えられている。 MSCEITは、次の領域のEIを測定する

経験領域
感情知覚部門
思考促進部門
戦略領域
感情理解部門
感情統制部門
この能力測定方法と自己測定法とのどちらがより役立つかについても、研究がなされている。


行動観察によるEI測定法
ベン・パルマー、コン・スタウ、およびオーストラリアのスウィンバーン大学の心理学研究ユニット(OPRU、Organizational Psychology Research Unit)によって、第2世代の職場向けEI測定法が開発された。「Genos EI」と名を改めた新スウィンバーン・モデルは、自己測定や能力測定に比べると行動観察を重視した方法で、全方位(自分、上司、同僚、直接報告、顧客)から7領域の評価を行う。2001年以降、この測定テストは、Genos EI公認の世界中に広がるコンサルタント・コーチのネットワークを通じて商業的に頒布されている。

Genos EIは、次の7領域を測定する

感情の自覚
感情の表現
他者の感情の理解
感情の推察力
感情の自己統制(Self-Management)
他社の感情の統制
感情の自己管理(Self-Control)
従来から自己測定法は「よく見せたい」という思いで偏向すると批判が多かったので、Genos EIは、全方位評価によってそれを補正した。多くの立場の人からの評価を反映すると、職場での日ごろの行動を他者がどう見ているかと自己評価との差がハッキリとする。

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2007/08/10 13:41 | 日記

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