バンゲリングベイの作者ウィル・ライトによる作品。米国では1989年発売、日本では1990年に発売された。プレイヤーは市長となって、「シム」と呼ばれる市民が住む街を繁栄させていく。なお、「シム」の由来は、シミュレーション(Simulation)の頭3文字「Sim」からである。
未開地に居住地を指定、各種インフラを整備することで街を発展させる一方、犯罪や公害など都市が抱える諸問題や災害への対応など、プレイヤーの仕事は多種多様である。新作になるほど現実性の追求から仕事はさらに複雑化する傾向にある。
セル・オートマトンを用いた自立環境系ゲームのはしりで、ライフゲームのようなモデルを複数層重ね合わせる事で予測のつかないリアルな街の様子を表現している。プレイヤーがアクションを与えなくてもそれらしく状況が変化していく画期的な作品だった。
パソコン用から、コンシューマーゲーム機、携帯電話(配信元:ハドソン)にも移植されている。
SimCity
Macintoshで発売されたシリーズ最初の作品であり、のちにMS-DOS版も発売された。後代と比較するとかなりシンプルな作りになっている。当時はそのゲーム自体の容量がフロッピー1枚分であった。ゲーム画面は街を真上から見たトップビューで、陸地と水域を除いて標高の概念は存在しない。
この作品における鉄道は、市民が道路同然に扱える設定になっている。大都市を目指すプレイヤーは、交通渋滞や公害の低減のため、最終的には道路を鉄道に敷き替える必要があった。(最初から道路の代わりに鉄道を敷くことは可能)次回作からは、駅の導入など設定が改められている。
任天堂がスーパーファミコンに移植したSimCityでは、他機の作品にはない、主に次の機能が追加・用意された。これらは以降の作品でも採用・昇華されていくことになる。
季節によって画面の風景が切り替わる
様々な条件を満たすことによって特殊な建物を建てることができる「プレゼント」
都市の状況報告やアドバイス(的外れなものもあるが)を行う、作者であるウィル・ライトをモデルにした「Dr.ライト」というキャラクター
ただし、スーパーファミコン版にのみ、街の規模が大きくなると中断しづらくなる特有の欠陥があった。理由は、ロードすると都市が大停電になり、人口が減少してしまうためである。しかし停電中に時間をとめておけば人口が減らないという技もある。さらに街が大規模化するとセーブできなくなることもある。
現在ではシステムのシンプルさから携帯電話のアプリケーションとしても登場。ブラウザ上で遊べるSimCity Classicも公開されている。
SimCity (発売当時の名称。現在は SimCity Classicという)
SimCity 2000
ゲーム画面が街を斜め上から見た俯瞰になる。設置できる施設が大幅に増加(例えば発電所が2種類から9種類)し、標高の概念が取り入れられた。未来的な居住施設などが登場するのが特徴。スーパーファミコンやプレイステーション、セガサターンなどの家庭用ゲーム機版では、ハードウェアの事情などにより一部仕様が追加・改変されている。(各バージョンにオリジナルの建物があるなど)
ただしスーパーファミコン版は、ハードの性能の限界からROMカセットとは思えないほど、ローディング時間が異常に長く、ゲーム進行も遅いためクソゲーとの声が多い(大容量のマップをデータとして格納できなかったため、全ての地形を数式で格納しマップロードの度に計算で展開していたが、スーパーファミコンの計算速度が非常に遅かったため。また大量の情報を処理しなければならないシミュレーションゲームにスーパーファミコンのCPUは追いつけなかった)。
また最近では、ゲームボーイアドバンスにも移植された(日本未発売。ウィル・ライトによるとEAが作っているわけではないらしい)。
SimCity 2000
SimCity 2000 Special Edition
SimCity 2000 for MAC
SimCity 2000 Special Edition for MAC
SimCity 64 (64DDで発売された作品。SimCity 2000をベースに、Dr.ライトなど任天堂のオリジナル要素が加えられている。)
SimCity 3000
2000で登場した未来的な居住施設などはなくなり現代的な雰囲気に戻った。Special Editionでは、街の風景をアメリカ風・ヨーロッパ風・アジア風の中から選べたり、建物のデザインやシナリオの作成、実行が出来たりといった要素が追加された。また、3000以降では何らかの理由により水力発電所が削除された。新たに追加された要素はゴミ問題など。この作品から工業地区に農業が登場した。日本語版では車が左側通行になっている。
随所にジョークが散りばめられているが、文化の違いから日本人には意味が理解しにくいものもある。また、誤訳と思われる箇所がいくつかある。例えばランドマークに「ショエンブラン校」というものがあるが、これはシェーンブルン宮殿のこと。「ショエンブラン」と読むこともできるが日本では一般的な読み方ではない。「校」はSchlossの誤訳。
2000と3000の間ではゲームのデータに互換性がある。
Loki Entertainment Software社によるLinux移植版であるSimCity 3000 Unlimitedも開発され、日本語版も開発されていたが、完成前にLoki Entertainment Softwareが経営破綻し、頓挫している。
SimCity 3000
SimCity 3000 Special Edition
SimCity 3000 XP
SimCity 3000 for MAC
SimCity 3000 Unlimited(英語のみ)
SimCity 4
Classic、2000、3000は独自に一から開発をした関係でゲームの攻略法の違いが大きい。だが、4と3000はゲーム性が類似している事からゲームの攻略方法が似ている。
4では街からではなく、より広域に地域・国単位から作るので、相対的に余計に手間がかかる様になったが、その分近隣の町同士が影響し合うので面白味が増した。このため、工業地区だけの町を造るといったようなことも可能になった。
また、地域マップは白黒の人工衛星写真からハードディスクドライブに読込作成する事が出来るので現実にある街を再現しやすくなった。
拡張パックである「ラッシュアワー」を導入すると、特殊施設の追加などの他に自分で乗り物が運転できる「ドライブモード」が追加され、それを利用したミッションが出るようになった。
一方で、グラフィックが大幅にパワーアップされているため、都市が発展していくに連れ、どんどんゲームの動きが遅くなるという難点もある。よって、パソコンのスペックによっては、正常に動作しないものも出てくるので注意が必要。これは「ラッシュアワー」でわずかに軽量化されている。
そしてシムシティシリーズ定番の災害は4になるとさらに進化し、定番の隕石・火災・竜巻・地震・UFOの襲撃はもちろん、新たに巨大ロボット・落雷・火山・噴火が追加された。そしてこれらの災害はプレーヤーが故意の場所に落とせるようになっている。
定番の原子力発電所のメルトダウンの表現は大幅に進化し、原子力発電所を爆発させるとまばゆい光の玉が発生し、その後きのこ雲が構成される、そして放射能汚染が残るわけなのだが、以前の作品にあった汚染マークは消え、緑の点で表現されるようになった。
ちなみに、「デラックス」は最初から無印版に「ラッシュアワー」を適用したバージョンである。その為か、CDが2枚組になっている。
4の英語版では攻略本が作られたが、他の言語では攻略本は作られていない。
SimCity 4
SimCity 4 for Mac(箱、説明書英語、ゲーム内のみ日本語対応)
SimCity 4 Rush Hour
SimCity 4 Rush Hour for Mac(箱、説明書英語、ゲーム内のみ日本語対応)
SimCity 4 Deluxe
SimCity 4 Deluxe for Mac 日本語版

未開地に居住地を指定、各種インフラを整備することで街を発展させる一方、犯罪や公害など都市が抱える諸問題や災害への対応など、プレイヤーの仕事は多種多様である。新作になるほど現実性の追求から仕事はさらに複雑化する傾向にある。
セル・オートマトンを用いた自立環境系ゲームのはしりで、ライフゲームのようなモデルを複数層重ね合わせる事で予測のつかないリアルな街の様子を表現している。プレイヤーがアクションを与えなくてもそれらしく状況が変化していく画期的な作品だった。
パソコン用から、コンシューマーゲーム機、携帯電話(配信元:ハドソン)にも移植されている。
SimCity
Macintoshで発売されたシリーズ最初の作品であり、のちにMS-DOS版も発売された。後代と比較するとかなりシンプルな作りになっている。当時はそのゲーム自体の容量がフロッピー1枚分であった。ゲーム画面は街を真上から見たトップビューで、陸地と水域を除いて標高の概念は存在しない。
この作品における鉄道は、市民が道路同然に扱える設定になっている。大都市を目指すプレイヤーは、交通渋滞や公害の低減のため、最終的には道路を鉄道に敷き替える必要があった。(最初から道路の代わりに鉄道を敷くことは可能)次回作からは、駅の導入など設定が改められている。
任天堂がスーパーファミコンに移植したSimCityでは、他機の作品にはない、主に次の機能が追加・用意された。これらは以降の作品でも採用・昇華されていくことになる。
季節によって画面の風景が切り替わる
様々な条件を満たすことによって特殊な建物を建てることができる「プレゼント」
都市の状況報告やアドバイス(的外れなものもあるが)を行う、作者であるウィル・ライトをモデルにした「Dr.ライト」というキャラクター
ただし、スーパーファミコン版にのみ、街の規模が大きくなると中断しづらくなる特有の欠陥があった。理由は、ロードすると都市が大停電になり、人口が減少してしまうためである。しかし停電中に時間をとめておけば人口が減らないという技もある。さらに街が大規模化するとセーブできなくなることもある。
現在ではシステムのシンプルさから携帯電話のアプリケーションとしても登場。ブラウザ上で遊べるSimCity Classicも公開されている。
SimCity (発売当時の名称。現在は SimCity Classicという)
SimCity 2000
ゲーム画面が街を斜め上から見た俯瞰になる。設置できる施設が大幅に増加(例えば発電所が2種類から9種類)し、標高の概念が取り入れられた。未来的な居住施設などが登場するのが特徴。スーパーファミコンやプレイステーション、セガサターンなどの家庭用ゲーム機版では、ハードウェアの事情などにより一部仕様が追加・改変されている。(各バージョンにオリジナルの建物があるなど)
ただしスーパーファミコン版は、ハードの性能の限界からROMカセットとは思えないほど、ローディング時間が異常に長く、ゲーム進行も遅いためクソゲーとの声が多い(大容量のマップをデータとして格納できなかったため、全ての地形を数式で格納しマップロードの度に計算で展開していたが、スーパーファミコンの計算速度が非常に遅かったため。また大量の情報を処理しなければならないシミュレーションゲームにスーパーファミコンのCPUは追いつけなかった)。
また最近では、ゲームボーイアドバンスにも移植された(日本未発売。ウィル・ライトによるとEAが作っているわけではないらしい)。
SimCity 2000
SimCity 2000 Special Edition
SimCity 2000 for MAC
SimCity 2000 Special Edition for MAC
SimCity 64 (64DDで発売された作品。SimCity 2000をベースに、Dr.ライトなど任天堂のオリジナル要素が加えられている。)
SimCity 3000
2000で登場した未来的な居住施設などはなくなり現代的な雰囲気に戻った。Special Editionでは、街の風景をアメリカ風・ヨーロッパ風・アジア風の中から選べたり、建物のデザインやシナリオの作成、実行が出来たりといった要素が追加された。また、3000以降では何らかの理由により水力発電所が削除された。新たに追加された要素はゴミ問題など。この作品から工業地区に農業が登場した。日本語版では車が左側通行になっている。
随所にジョークが散りばめられているが、文化の違いから日本人には意味が理解しにくいものもある。また、誤訳と思われる箇所がいくつかある。例えばランドマークに「ショエンブラン校」というものがあるが、これはシェーンブルン宮殿のこと。「ショエンブラン」と読むこともできるが日本では一般的な読み方ではない。「校」はSchlossの誤訳。
2000と3000の間ではゲームのデータに互換性がある。
Loki Entertainment Software社によるLinux移植版であるSimCity 3000 Unlimitedも開発され、日本語版も開発されていたが、完成前にLoki Entertainment Softwareが経営破綻し、頓挫している。
SimCity 3000
SimCity 3000 Special Edition
SimCity 3000 XP
SimCity 3000 for MAC
SimCity 3000 Unlimited(英語のみ)
SimCity 4
Classic、2000、3000は独自に一から開発をした関係でゲームの攻略法の違いが大きい。だが、4と3000はゲーム性が類似している事からゲームの攻略方法が似ている。
4では街からではなく、より広域に地域・国単位から作るので、相対的に余計に手間がかかる様になったが、その分近隣の町同士が影響し合うので面白味が増した。このため、工業地区だけの町を造るといったようなことも可能になった。
また、地域マップは白黒の人工衛星写真からハードディスクドライブに読込作成する事が出来るので現実にある街を再現しやすくなった。
拡張パックである「ラッシュアワー」を導入すると、特殊施設の追加などの他に自分で乗り物が運転できる「ドライブモード」が追加され、それを利用したミッションが出るようになった。
一方で、グラフィックが大幅にパワーアップされているため、都市が発展していくに連れ、どんどんゲームの動きが遅くなるという難点もある。よって、パソコンのスペックによっては、正常に動作しないものも出てくるので注意が必要。これは「ラッシュアワー」でわずかに軽量化されている。
そしてシムシティシリーズ定番の災害は4になるとさらに進化し、定番の隕石・火災・竜巻・地震・UFOの襲撃はもちろん、新たに巨大ロボット・落雷・火山・噴火が追加された。そしてこれらの災害はプレーヤーが故意の場所に落とせるようになっている。
定番の原子力発電所のメルトダウンの表現は大幅に進化し、原子力発電所を爆発させるとまばゆい光の玉が発生し、その後きのこ雲が構成される、そして放射能汚染が残るわけなのだが、以前の作品にあった汚染マークは消え、緑の点で表現されるようになった。
ちなみに、「デラックス」は最初から無印版に「ラッシュアワー」を適用したバージョンである。その為か、CDが2枚組になっている。
4の英語版では攻略本が作られたが、他の言語では攻略本は作られていない。
SimCity 4
SimCity 4 for Mac(箱、説明書英語、ゲーム内のみ日本語対応)
SimCity 4 Rush Hour
SimCity 4 Rush Hour for Mac(箱、説明書英語、ゲーム内のみ日本語対応)
SimCity 4 Deluxe
SimCity 4 Deluxe for Mac 日本語版

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