新華社電によると、北京市中級人民法院(地裁)は12日、段ボール紙入りの肉まんが売られたとする「やらせ」報道を行った北京テレビの元臨時職員、北佳被告(28)に、商品の名誉を棄損した罪で懲役1年と罰金1000元(約1万5000円)の判決を言い渡した。
判決によると、被告は今年6月、北京市内で出稼ぎ労働者に注文して段ボール紙を混ぜた肉まん20個余りをつくらせた上、北京テレビの番組「透明度」で、段ボール紙入りの肉まんが売られていたと報道。肉まん業界と商品の名誉を傷つけたとしている。
段ボール肉まん
2007年7月12日付けの中国の新聞各紙が「北京市の露店で、肉まんの材料に本来使われるひき肉とともに段ボールを混入させた『偽装肉まん』が発売された」と報道。これは、使われなくなった段ボールを苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)に浸した水で脱色して紙をボロボロにし、それとひき肉を6:4の割合で混ぜ合わせたとされている。しかも、豚肉の香料を加えて、本物と見分けが付かないように製造されたと報じた。
この報道の発端は、地元の北京テレビの情報番組『透明度』で7月8日に報道された潜入取材だった。経営者が「本物の肉まんの数分の1程度のコストで製造でき、1日1000元の儲けを得た」と説明。また地元当局の調査によると、この露店は無許可営業をしていた。
その後、北京市内の露店を抜き打ち調査したところ、他の露店ではそれらしいものが発売されているところがなく、また問題の露店の経営者は逃亡したという報道がなされた。
しかし、7月18日、中国のウェブサイト「千龍網」で、この段ボール肉まんは北京テレビのスタッフが出稼ぎ労働者らに金を払い作るように指示を出した、いわゆるやらせ撮影であったと同テレビ局関係者が語り、謝罪した。その後7月20日、北京市内の当局はやらせを行ったとされた臨時スタッフを司法処分とするほか、その番組に携わった3人の責任者に対しても免職等の処分を行い表向きは体裁を繕った。とはいえテレビ局としては中国の食品管理に対する信用を更に失墜させるだけでしかない報道をわざわざやらせまでして行うメリットは全く無く、本当にやらせであったかどうかを疑問視する人も多い。
ただし、これに対して一部からは「ヤラセであったという報道」自体がヤラセではないのか?との疑惑が向けられている。
判決によると、被告は今年6月、北京市内で出稼ぎ労働者に注文して段ボール紙を混ぜた肉まん20個余りをつくらせた上、北京テレビの番組「透明度」で、段ボール紙入りの肉まんが売られていたと報道。肉まん業界と商品の名誉を傷つけたとしている。
段ボール肉まん
2007年7月12日付けの中国の新聞各紙が「北京市の露店で、肉まんの材料に本来使われるひき肉とともに段ボールを混入させた『偽装肉まん』が発売された」と報道。これは、使われなくなった段ボールを苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)に浸した水で脱色して紙をボロボロにし、それとひき肉を6:4の割合で混ぜ合わせたとされている。しかも、豚肉の香料を加えて、本物と見分けが付かないように製造されたと報じた。
この報道の発端は、地元の北京テレビの情報番組『透明度』で7月8日に報道された潜入取材だった。経営者が「本物の肉まんの数分の1程度のコストで製造でき、1日1000元の儲けを得た」と説明。また地元当局の調査によると、この露店は無許可営業をしていた。
その後、北京市内の露店を抜き打ち調査したところ、他の露店ではそれらしいものが発売されているところがなく、また問題の露店の経営者は逃亡したという報道がなされた。
しかし、7月18日、中国のウェブサイト「千龍網」で、この段ボール肉まんは北京テレビのスタッフが出稼ぎ労働者らに金を払い作るように指示を出した、いわゆるやらせ撮影であったと同テレビ局関係者が語り、謝罪した。その後7月20日、北京市内の当局はやらせを行ったとされた臨時スタッフを司法処分とするほか、その番組に携わった3人の責任者に対しても免職等の処分を行い表向きは体裁を繕った。とはいえテレビ局としては中国の食品管理に対する信用を更に失墜させるだけでしかない報道をわざわざやらせまでして行うメリットは全く無く、本当にやらせであったかどうかを疑問視する人も多い。
ただし、これに対して一部からは「ヤラセであったという報道」自体がヤラセではないのか?との疑惑が向けられている。
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